革エプロンおやじ

おやじのポケットの中身を紹介していこう!

皆さん、こんにちは。革エプロンおやじです。

還暦を迎えたおやじのポケットの中身を紹介して行きます

男性目線からの生活の楽しみ方になりますが、女性ブロガーも歓迎です。

ホウキ作りの会への参加

先日、都内のホウキ作りの会に参加した。日本ナショナルトラストと筑波大学の美術系の教授及び学生による指導のものだった。ホウキに用いたのは、飛騨高山で取れたススキの乾燥したもの。よって飛騨高山のホウキ作りという事になる。

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上の写真が出来上がったもの。ススキを4つの束に分け、1束15mmほどのものを木綿糸で硬く巻いていく(左側のもの)。糸は、端に正方形の板が取り付けた糸巻きに巻かれ、それを床に置き、足で踏みながら引っ張るように両手で握った束を巻いていく。10mmほど巻きが進むと次の束(左から2番目)を用意し巻いていく。4束を平行に並べるように組み上げていく。途中、ひっかけヒモを束の中を通して取付け、末端処理を行う。

ススキの下の茎部分は植木ばさみでカットする。ススキの毛先も挟みでカットし、遊んでいる穂先を除く。直線的に切った方が使い易く、一般的だろうというのがあるが、しばらくこれで使って見る事にした。切るのはいつでもできるので。

実は、革細工をした時に掃除用のハンドホウキを買って持っている。毛先のパツッと直線カットしたものを。それだと掃きだした時に力が強く、ごみ箱に入らず飛んで行ってしまう。それに比べると、今回のものはボサッとしている分、力が弱く、うまく集まる。目的の革の端切れ部分は集まるが、その中に、穂先の小さな枝別れ部分が小さく落ち、何を掃除しているのかわからなくなる。ただ、いろいろなものを作れそうで面白い。シュロ、ホウキ草、稲わらなんかでも行けそうだ。確かに今回のものからスタートしてもまだまだ立派なホウキには程遠いかも。お越しの教授は、芸大の工芸の出身という事でした。漆なども手掛けているようでした。

来てみて分かったが、飛騨高山のススキでホウキ作りは何のためにやっているのか最後にわかった。茅葺の屋根を維持していく中で、萱やススキを育て、それを刈り、保存し、次の家の吹き替えに準備しなくてはいけない。その為には飛騨高山で一緒に作業をしてくれるボランティアによる人手を欲しい。それを募るためのPRの会という事になる。現地に土曜日の9時集合というものでした。ちょっとハード!

屋根材については、箱根や阿蘇山などでも作られている。これだけ世の中が進んでも、人を集めて、手間をかけて茅葺屋根文化を維持する、なるほどねという感じでした。

ちなみに、飛騨高山で民芸品として売っているホウキは、実はベトナム製らしいです。

ご注意下さい。