浅草橋 森平とは
先日、浅草橋にある森平に行った。
刃物も置いてあるが、砥石屋である。
浅草橋にあるカバン工房に通い始め、そこでこの店のうわさを聞いた。
今では珍しい天然砥石を扱っているお店だ。
通常の砥石は既に持っていたが、天然がいいのかと思い知らされた。
写真の左と真ん中がそれである。右は従来のもの。
海岸周辺だけではなく、京都辺りで取れるという。それも市内からでるトロッコ列車が走っている辺りでとれる堆積岩もあるという。
断層が砥石から見て取れるし、海の堆積物も見える。
これは各2000円台だったが、#12000で数万円というしれ者もあった。
なににどうやって使うのかと、想像を巡らす。
お店には、和ばさみ、裁ちばさみ、和包丁など様々。
なんとも様々な一流品があって飽きない。
今日はロシアから来る予定になっているという事で、見ている時に来た4-5人の団体。
版画をやっていて、丸、角の彫刻刀をどうやって研ぐかという話をお店の人とやっていた。
早速、持ち帰って家中の包丁を集めてトライ。
事前に何分も水につけておく事は必要なく、濡らして即開始してよいとの事。
確かに直ぐに砥粒がでるので、それで研げる。
砥石表面も凸部はないものの、凹部は存在し、そんなに平らではないが、
自然からのもので、なんとも良い。
ただ、こちらの研ぎの技量もこの天然砥石に試されている気がする。