革エプロンおやじ

おやじのポケットの中身を紹介していこう!

皆さん、こんにちは。革エプロンおやじです。

還暦を迎えたおやじのポケットの中身を紹介して行きます

男性目線からの生活の楽しみ方になりますが、女性ブロガーも歓迎です。

鮒佐の海苔の佃煮

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佃煮の包装紙

浅草橋に鮒佐という佃煮屋を見つけた。

以前から持っている「食べ物屋の昭和 伝えたい味と記憶」岩崎信也という本にこの店が載っていたのではないかと思っていたが、やはりあった。

江戸時代の末期に創業している。

私のイメージからすれば吾妻橋や築地の佃煮屋の味に親しんできた。

どちらかというと甘い味が爽やかについている美味しいと思っていた。

この日はお店の前を通ると海苔の佃煮を季節なので始めたと書いてあり、お店に入ってみた。これが50g900円。結構高いと感じる。でも購入。写真はその包み紙と佃煮の記念写真。

夕飯に食するとこれまでの佃煮より辛めの味付け。

前述の本にはこの辛めの醤油煮にするのがこの店の特徴であり、これがご飯のお供にはよいとある。どちらかというと他の甘いものと一緒にしてくれると困るという感じに読める。それは飴煮だという。

この日はアルコールを飲まないつもりであったが、日本酒の温燗を点けて一緒に食した。ご飯よりお米のエキスと一緒の方が向いているのかもしれない。加えて、良く売られている瓶詰のものに比べるとそれぞれの海苔片の厚みがあり、舌の上での存在感がある。それを日本酒で洗い流される時に一層感じる。

柳橋の料亭で遊んだ時のお土産にこの鮒佐の佃煮が良く利用されていたとあるので、酒と合わないわけがない。

でも、既に柳橋には芸者がいないと聞いている。東京で今芸者が一番多いのは向島の花街という。私の育った地元と言ってよい場所だ。へーって感じです。

そういえば、昔に塾の先生をやっていた時の生徒が、私小さい時にお店に出る前のお姉さんたちに可愛がってもらってよく遊んでもらっていたという話をしていた。

今だかつてそんな料亭など行った事はないが、その周辺にお好み焼屋があって良くいったものだ。そんなお好み焼き屋も今は存在しない。時代の中で当たり前かもしれないが、向島料亭だけが生き残っているのはやや不思議です。

話を戻すと、鮒佐では佃煮を薪で煮ると本に書いてある。ネットで見ると未だにそれを踏襲して浅草橋で作っているという。凄い。

改めて東京の佃煮を方々で購入して食べてみたくなった。