革エプロンおやじ

おやじのポケットの中身を紹介していこう!

皆さん、こんにちは。革エプロンおやじです。

還暦を迎えたおやじのポケットの中身を紹介して行きます

男性目線からの生活の楽しみ方になりますが、女性ブロガーも歓迎です。

腕時計ベルトの作成

これまで使用していた腕時計のベルト部が破損してしまったのでどうしようかと考えていた。これまでは市販のトカゲの黒い、ウロコ状の模様の入ったものだったが、ベルトを差し込む金具(美錠)部の革が使用の中で割けてしまったからだ。

今回は自ら革から自作しようここと見た。結果から言うと4回の作成を行った。

一度目は、これまで登場したダークグリーン革を使用。芯材入りで作ったが見事に敗退。革が厚く、ベルトに固定ピンを通した状態で、ピンがピン穴にマッチしない。何度トライしても。結果的に分かったのが、ピンと時計の隙間に対して革が厚すぎた。

2度目は、長財布に登場したブルーブラック革で作成。厚さ1mm。一枚革でピン隙間に通すのもやや厳しかったが行けそうとして作成。糸も同じように黄色の同様の組み合わせ。今度は取付はできたが、時計取付部の幅18くmmよりだいぶ狭く収まりが悪い。もちろん寸法を測り、革のカットをしている。でも何か変。結論として分かったのは、使っているノギスが悪かった。恥ずかしながらプラのノギスで測り、ステンレスの定規で図面、型紙を作っても、そもそもの基準が異なっていた。ステンレスノギスに変更し、問題解決。加えて、革と糸の組み合わせでは、ステッチが目立つ。時計にしては縫い目が荒すぎる感がぬぐいきれいない。今回は収まりを確認する為に芯材使用は避けた。

3度目は、菱目打ちを10本目から12本目に変更。浅草のお店を訪問し購入。1寸(33mm)に入る縫い目の数。これだと2.5mmピッチに相当。カバンと異なり、革部品自身が小さく、縫い目も見た目に影響する。加えて、糸の色も変更してグレーに変更した。主張は小さくなり、全体として落ち着く。革は2度目同様のブルーブラックとし、芯材も同様とした。全体として落ち着くがややふっくら感に欠けた。ここからは、美錠も分解して、革部分が出来上がってから後付けする方法をとっている。

4度目は、革をブライドルに変更。これだと良いものができるよとアドバイスされ、1回分の革を手に入れた。ロウに付け込む時間が長くし、面にロウの白模様が浮き出たもの。1回のトライなので、裏面側には、ブルーブラック革、芯材にはよりボリューム感を出す為にダークグリーンの革(1.5mm)を使用した。その為に、この段階では、それぞれのムシは解決しておきたかった。

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革表面のロウ部分が写真でもわかるだろう。これが特徴だ。実際には、後ろに移っている美錠側から作成した。プロセスでだいぶ表面を触ったりしたか、だいぶ白い部分が取れてしまった。手前のベルト挿入部の方ロウ部が上手く残った。時計幅18mmにもきちんと収まった。ベルト全体のふっくら感も見えるでしょうか。

今後、これを普通にしていくと、次第にロウ部は失せ、または革に浸み込むことで黒に落ち着いていくようだ。これからどういう変化をしていくかは今後の楽しみである。

今回の時計バンドの作成は、革を貼り合わせて縫えば良いと思っていたが、様々な問題に出くわした。本来は、4度目のみの記載にしようかと思ったが、進化度合いもお見せした方が興味を持ってもらえるかと好意的に理解し書かせてもらいました。