藍染め部屋ですくも作りも開始
昨年に庭でタデアイ栽培を行ったのと同様に、今年度も栽培が継続している。
9月も末になり陽気もだいぶ涼しくなったので収穫して乾燥葉を作りました。
写真はタデアイの刈取りを行い、それの茎と葉を分離した時の写真です。
刈取り以上にこの作業は大変です。
写真は、刈取り時に元気な緑色のタデアイと既に黒く変色した葉が共存しています。
既に水分が抜けていて、藍色になるインディゴが見えているものです。元気な方も乾燥して水分が抜けてくると、あっという間に黒く色が変わって来ます。この固体インディゴをどうやって糸に移動させていくかが藍染になります。
既に今年は7月以降に2度の収穫をして乾燥状態になったものがあるので、それと合体して、小さく手でシャリシャリと砕いていきます。乾燥葉の状態で210gとなりました。そこに水を加えていき、乾燥葉に水を吸わせていき、捏ねる、捏ねる。そうすると体積は半分程度のヌカみそ状態になります。ここから発酵がどうやって起きていくかを毎日2度の検温、かき混ぜ、状態観察して発酵状態を確認していきます。これからが長い旅が始まります。徳島のすくも業者の本では4カ月で完成とありました。
すくも作り開始の時に部屋の中で記念写真を撮りました。下の茶色いホーロー容器が乾燥葉から水を含ませたすくも作りのもの、上の2つが未だ元気で藍染ができる容器の写真です。黒い液体の中で青色を含む泡が見え、これが青色染色の原動力です。
これが実際の容器です。あまり綺麗とは言い難いものです。この2つを一つの部屋の中で一緒に同時に行っているのは結構稀な事ではないかと思っています。徳島のすくも作り業者は作っているボリュームは全く異なりますが4カ月かかるようです。通常藍用のすくもを作る藍師(主に徳島)と、藍染を行う工房は別で藍師から購入して藍染を行います。よってこの2つが共存する事はありません。だから一つの部屋でこの2つの事を行っているのは珍しいケースと思っています。大変な事がまた一つ増えました。藍染がいつまでできるのか、すくもの発酵はいつまで続くのか、どれも発酵が元気かどうかを毎日観察をしていきます。