ポケット付きのショルダーバック
以前に胴部分にグリーン革を用い、赤革かぶせのショルダーバックを作った。500ccのペットボトルが入る女性用のショルダーバック。身近にあるウィルキンソンのソーダを絵にかいてみると高さ210mm、径が65mmとなる。よってカバンとすればやや大きめのものになる。これだと飲み物も携帯傘も入るし便利に使えるという。この時には、革があまり厚くなく、強度がないので革に切り込みを入れたものを作りたくないという事で、中の仕切りポケットに工夫を凝らし了解したはずであった。それでも、使っているとスマホと定期は被せを開けることなく、素早く取り出せると便利であり、それがないとひと手間増えるので、ポケット有りが嬉しいという如何にも今様な要望が追加された。そこでポケット中心のショルダーバックにトライした。
下部胴(前胴から背胴下部)と上部胴(背胴上部と被せ)の2パーツをメインに作り、その重なり部分から手が入り、底まで部分がポケットになる。そのポケット部分は裏布でU字にポケットにし、もう一方のバックメインの部分にも裏を付け、ポケット部を隔離した。これにより、スマホと定期が十分に入るサイズとなった。これに際して、当初は下部胴と上部胴を直接マチにそれぞれ貼り付け、縫いをはじめようとしたが、強度的に不安があるので、両者を予めポケット両側の25mmを縫った後にマチの作業を行った。
今は、これを通勤用のショルダーバックとして便利に使っているということだった。