我が家での藍染
藍染体験をしに青梅にいった事を以前に書きました。その時に、そこの職人さんにいろいろな事を聞き、藍染について触発されてきました。昨年、庭のタデアイを収穫して、スクモ(漢字は、くさ冠りに染めるという字)ができていたので、それで一度やってみたいと思っていました。温度が低いと発酵が遅くなるので、梅雨が明けそうな時期から準備を開始しました。
これがスクモです。葉を乾燥して、水を加えて発酵させて、糠みそ状態、それを乾燥したものです。総量は122gです。乾燥した状態では結構な塊状態なので、それを手でほぐしたのがこの写真。後の灰汁を十分に吸収するようにです。容器は円筒形のごみ箱をきれいにしたもの。他の染色のように、加熱してお湯を使う事はないのでこれでオーケー。どの書いたものを見ても、最低2~3kg無いと発酵建てをするのは難しいとありますが、これで実行。
一方で、灰汁(アク)として木灰に熱湯を加えて抽出した液体、及びふすまを煮出した液体を作ります。
まず、灰汁を加熱して、熱い状態でこのスクモに加えていきます。そうするとミルミル間に液体を吸い、心地良い葉の香りと共に糠みそ状態の出来上がり、これを更に灰汁、ふすま液、日本酒を足していきます。
泡を多数吐いて、発酵の開始です。ここから更に灰汁を足していき、インディゴの還元状態ができていくのを待ちます。その間、毎日朝晩にかき回し、液温測定、PH測定、気温測定をして状態を観察していきます。
そして、8日目に再び泡を観察して、そろそろかと考えてきました。その頃にはかき回すスプーンも青みがかって来ました。
さらし布で1分のテスト染めの写真です。見事な青色をゲットしました。この写真は取り出して水洗した時のもの。層から出した時には緑ー黒のような色です。
これに気を良くして、ハンカチ染めを行いました。板染めも初トライ。
ハンカチを三角形におり、細い板で締め付けています。ハンカチは冬に一度薄く染ったものがあったので、初なのでそれを使用しました。
3分染めを3回行った後の写真です。凄い青黒いのを得ています。面白いのは、木材もこんなに染まるんだと。
開いて、水洗、日干しをしたのがこの写真です。板で押さえて部分は白く抜けていますが、青が濃い場所(下と四隅)と薄い部分が布の内側のところに見えています。液体侵入が不足してのでしょう。でも一発目にしては大満足です。スクモ122gは少ないとは思っていましたが、うまく行きました。引き続き発酵状態は良いので、次の染色対象を集め、我が家藍染を1か月くらい楽しめればと考えて居ます。