藍染の発酵建て開始:スクモ固すぎ!
梅雨も終わり、猛暑の季節になりました。昨年に収穫したタデアイで作ったスクモ(蒅)を使って藍染を開始しました。
まずは、早々にアクシデントです。
これが今回のスクモです。170gの表示ですね。
その後、開始直前に量ったら150gと出ました。更に水分が抜けたかと感じました。
開始にあたり、このスクモの塊(かたまり)を砕いて、小さくしてはじめようと考えました。触れただけでわかるのですが固い。
そこで、マイナスの大きめのドライバーと木槌を持ってきて、スクモにドライバーを突き立てて叩く、叩く、叩く。これがビクともしない。固い。水分なく、固まり、石、化石の用です。困った、想定外。
スタートは、スクモに木灰と熱湯を加えます。これでPH11相当のアルカリ液になり、塊は固くとも、この段階にならば、吸水して軟化に向かうかと思い、崩すことを止めて先に進むことにした。
困った、ビクともしない。
一晩そのままにし、翌日に見ると、ほとんど変化なし。固いものは固い。
そこで、テーブルの上にカッティングボート、新聞紙、アルミホイルを引いて、スクモを取り出し、今は使用しなくなった大きめの包丁(牛刀かな)を持ってきて、上から力を入れて、体重を乗せて、グサーッ。やっと包丁が入った。
これがスクモを包丁で切ったときに断面写真です。表面は吸水効果か黒っぽく変色層が見えるが、内部には浸透せずに密度が高いままだったのがわかる。
昨年の同じようにスクモ作りをやったのだが、その時にはタッパー(蓋つきの密閉容器)に入れていたので、それほど乾燥は進まず小さい粒がボソボソしている感じでこんなに固くなく、開始時のアルカリ水の吸収は容易だった。一方、この塊は、容器の上をガーゼで覆い、容器に対してゴムで止めただけだった。乾燥している分、水分が来れば驚くほどに吸水するだろうから、それも面白いなと。むしろ容器の中でコロコロ転がり、いろいろな小さい塊りも取り込んで行くのも面白かった。それがここまで固くなるとは思ってもいなかった。
結局1~2cmほどの塊に切って、液体中に戻した。塊はまだ残っている感じはあるが、吸水はしているようなので、このまま続行しています。