革エプロンおやじ

おやじのポケットの中身を紹介していこう!

皆さん、こんにちは。革エプロンおやじです。

還暦を迎えたおやじのポケットの中身を紹介して行きます

男性目線からの生活の楽しみ方になりますが、女性ブロガーも歓迎です。

家の前の道

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取付標識

 

家の前の道は、近隣5件の共有になっている。

隣の家が道路のドンツキの家にあたり、通り抜けができなくなっている。

よって、道路は5軒が使う及び所有権を有する私道になっている。

それが市道に接していて、往来ができている。

かと言って誰でも通る事ができる道だ。

もちろん、訪問客も宅配便も郵便局も来る。

私道の向こうには駐車場があり、道路との境には鉄パイプで作られた柵が駐車場所有者によって作られており、私道側から駐車場への侵入を拒んでいた。有刺鉄線なども付けられて。

この駐車場を宅地分譲するべく業者が夏に動き出した。

6軒の宅地分譲にするので、その内3軒は私道側から出入りをするようにしたいので宜しくと。

加えて業者は、5軒私道の入り口に駐車場所有者が所有していた三角地となっている私道部分を購入したという。よって、もし分譲の3軒に5軒私道を使わせないというなら、その三角私道を使わせない、5軒は出入りができなくなるという飛んでもない意見が来た。

もちろん、5軒はその意見に激怒。

いろいろ調べたり、聞いたりする中で、私道とは言え、第3者に使わせないという事はできない。ただ5軒が主導して使い方を決める事はできる。

もちろん、市道ではないので、駐車禁止など行政の約束の範囲にはならないので、そのメリットは確かに存在する。

そして業者は、分譲土地の縁石は10cm高のものなので、駐車場として扱うには5cm高に変更する工事をやりたい、その時に私道及びそれに隣接する5軒側縁石工事をしたいのであれば、費用を折半して一緒に工事してはどうかという提案があった。

この時点でそんな出費をすることなど、誰も望んではいないので、また激怒。

そんな中で知り合いの工事業者に相談。私道であってもそれは、誰でも利用はできる事、私道を市道編入することはうまく行った試しはないという。

一方で、知り合いの市議会議員を通じて市の道路部にも話がつながった。道路部長も現調に来て、この私道は市道としての要件を満たしているので市道編入する事はできるのではないか。その時には、そこに埋設されている上下水道の管理を含めて行政が責任を持つことになる。ただ、市道になると駐車禁止などの規制の対象になるし、皆さんが駐車場への10cm高縁石に付けている段差緩和のステップも使えなくなる。加えて、私道の地権者としての分譲者を制御するメリットもある。そうした私道としてのメリットは損なわれるので、それは皆さんで十分に検討した方が良いという非常に柔軟な話も出てきた。

ここまで聞くとだいぶ分かり易くなったので5軒の協議が続いた。上下水道が今後適切な管理ができるかという事を考えると市の管理になる事が望ましい、通常難しいという市道編入が道路課の可能というコメントまででればそれに乗るのは有難い、どうせ私道のままでも隣接3軒が利用する事は避けられない、反対側道路使用を主張する事は難しい、宅地業者が私道くぼ地及び雨水浸透桝がある雑種地(5軒の共同所有)の無償で修復する、これでもって5軒私道、開発業者の入口私道を合わせて市道編入する事で合意し、契約に至った。これにはもちろん、2018年の各地で起きた水災害が影響している。

写真は、11月の工事の時に取り付けた私道部分にある転回場所(車がバックして方向転回できる場所)に取り付けたもの。もう既に市の所有という理解に見えるがそうではない。この後に市に私道不動産を寄付する書類を提出し、12月に入り寄付が決定した。その後、19年2月の市議会でこれが議案になって可決承認によって決まるようだ。だけど、既に11月の時点で設置して下さいと市はいう。12月に市の入札を受けた測量屋が来て、これから編入になるのにもう既に設置されているのですね、と確かに最もな意見をいう。5軒、開発業者、市の間の攻防で、道路課にも何度か足を運んだ。道路課のいう事と開発業者のいう事の違いもあった。でも、ここまでくれば、細部は良いという考えに思えてくる。

この案件について、様々の方の協力でもってここまで来た。これにより、今まであまり5軒での話合いの場を持つことはなかったが、この課題を契機に親しくなったのは大変良い事だった。5軒は同時にここに居住するようになったわけではないが、比較的年代的にも揃っていて方向性が見えてからは意見調整で混乱する事は少なかった。それが何よりも幸いなことであった。