天気を味方にできない東京マラソン
土曜日は晴れていてジョギングに出かけた。気持ちの良い日であった。
日曜日は朝から雨で東京マラソンのランナーは大変であったろう。
荷物の預かり時間が8時30分まで、その後整列してスタートを待つ。
都庁前はその時点で身動きが取れない状態となる。
ガタガタと最前列で並ぶ有望ランナーですら同様。
私が出場した2007年の1回大会も冷たい雨の中の整列で泣きたいくらいだった。
今年のテレビを見ても大変さは身に染みてわかる。
東京マラソンはどうも天候に恵まれない。
その為に日程を変更するがどうもダメ。
私がいくつか行ったマラソン大会、ハーフを入れて15くらいだったと思う。
その中で雨に振られた大会は東京だけだ。
私の印象としては、全国からその大会にランナーが来てくれるので、その地域を一番PRできる時を1年中から1日を選び、ランナーに一番喜んでもらっていると思う。
6月の爽やかな緑を楽しめる北海道の美瑛やサロマ湖、1月ではあるがソラマメが取れだして砂風呂が楽しめる指宿、12月でも暖かい那覇など、気持ち良くその地方が楽しめる。
11月の神奈川の丹沢湖も紅葉の見頃の一番良い季節だ。
では何故この時期に東京なのか。一月の成人の日、センター試験、東京マラソンなどいつも天候が安定しない。
東京の2月の天気では、雨or雪の発せいは40%に迫る日が何日かある。
そんな時期に4万人近いランナーを集めてはいけない。
やはり、思い出させるのは64年の東京オリンピックの開会式は10月10日だったこと。晴れの得意日と言われ、70%である。こういう日が良い。
1月1日は86.7%、2日は76.7%、3日は80%。お正月の箱根駅伝での雨、雪は最近見たころはないように思える。初詣に行くか、テレビ観戦するかの選択を迫られることが多い。
1年で一番晴れ確率の高いのは12月24日と12月29日の93.3%。素晴らしい確率だ。この日に頑張って大掃除をして、30日にお餅をついてお飾りをしなさいが日本の習慣でしょうかね。一夜飾りはダメという。
だから、2020年東京オリンピックも10月10日にやるのが本当だろう。加えていえば、この頃から11月までに晴れが多い。
8月などにするからマラソン対策の為にサマータイムを導入しようなどという奇策が登場する。
8月は北米のフットボールがオフシーズンだから、この時期にオリンピックを開催するというなんとも横暴な決め方だ。IOCのビジネス姿勢も疑問だ。
その地域毎のベストな時期はそれぞれで異なり、ベストなシーズンでの開催をするのが一番だ。それは、オリンピックだけでなく、東京マラソンも同様だ。
東京マラソンも2月の景気浮揚策の一環くらいしか考えていないように思える。ランナーにとっては6-8℃以下の気温が良いという記載もある。
でも記録がでるというベルリンマラソンは9月だし、ボストンマラソンは4月だ。それぞれの天気同行までは知らないが、それ程寒い時期ではない。
今回の東京マラソンコースは蔵前橋を前半で往復渡るだけになったので、記録が出やすいし、まして、オリンピックコースに橋はない。それは一流ランナーだけではなく、市民ランナーにとっても走りやすいは良い事だが、その前に考えることがあるのではないかという気がする。
マラソンはアウトドアスポーツの典型だから天候に左右されるのは仕方ない。でも、東京マラソンは東京におけるイベントして1年間365日の中でどの日がベストか再考してもよいのではないだろうか。ランナー投票も面白いかもしれないな。それこそオリンピックのような束縛はないのだろうし。